ボストン・セルティックスを主役とせずにNBAの歴史を記すのは不可能だ。
ラリー・バードが引退してからは、2008年のタイトルを除き、セルティックスは多く優勝してきたわけではない。それでも、彼らの場合は高みを求められる。50勝したシーズンでも、ラリー・オブライエン・トロフィーを獲得できなければ、ほとんど常に失敗と見なされるのだ。
この10年で他球団の水準と比べて成功してきたセルティックスだが、本拠地TDガーデンに新たな優勝バナーを掲げることはできていない。だが、2024年は再びNBAファイナルに駒を進めた。
ここでは、セルティックスの優勝の歴史を振り返る。
ボストン・セルティックスのNBAファイナルの歴史
最後にセルティックスがNBAファイナルに進出したのはいつ?
若いファンでも、セルティックスが前回NBAファイナルに駒を進めた時のことを覚えているだろう。NBAファイナル2022でゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦している。
この時は第6戦でウォリアーズが勝利し、ステフィン・カリーがファイナルMVPを受賞した。カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンが主軸になってから4回目、2018年以来のタイトルだ。
2022年の前にセルティックスがNBAファイナルを戦ったのは、ロサンゼルス・レイカーズに敗れた2010年だ。2008年のファイナルでは逆にレイカーズを下して優勝している。
ただ、1990年代と2000年代のセルティックスは厳しい時期にあった。2008年の優勝は、球団にとって1987年のタイトルだったのだ。
セルティックスは2024年が通算23回目のNBAファイナル進出となる。
セルティックスはNBAで何回優勝している?
セルティックスの優勝回数は17回だ。レイカーズと並ぶリーグ最多タイの数字である。
ポストシーズンの成功の大半は、ビル・ラッセルやバードの時代のものだ。ラッセルはセルティックスで11回、バードは3回優勝している。
ラッセルが優勝したのは、ファイナルMVPが創設される前のことだった。現在、ファイナルMVPにはラッセルの名を冠したトロフィーが贈られる。
シーズン | 対戦相手 | 試合数 | 結果 | NBAファイナルMVP |
1956-57 | ホークス | 7 | 4勝3敗 | なし |
1957-58 | ホークス | 6 | 2勝4敗 | なし |
1958-59 | レイカーズ | 4 | 4勝0敗 | なし |
1959-60 | ホークス | 7 | 4勝3敗 | なし |
1960-61 | ホークス | 5 | 4勝1敗 | なし |
1961-62 | レイカーズ | 7 | 4勝3敗 | なし |
1962-63 | レイカーズ | 6 | 4勝2敗 | なし |
1963-64 | ウォリアーズ | 5 | 4勝1敗 | なし |
1964-65 | レイカーズ | 5 | 4勝1敗 | なし |
1965-66 | レイカーズ | 7 | 4勝3敗 | なし |
1967-68 | レイカーズ | 6 | 4勝2敗 | なし |
1968-69 | レイカーズ | 7 | 4勝3敗 | ジェリー・ウェスト(レイカーズ) |
1973-74 | バックス | 7 | 4勝3敗 | ジョン・ハブリチェック(セルティックス) |
1975-76 | サンズ | 6 | 4勝2敗 | ジョー・ホワイト(セルティックス) |
1980-81 | ロケッツ | 6 | 4勝2敗 | セドリック・マックスウェル(セルティックス) |
1983-84 | レイカーズ | 7 | 4勝3敗 | ラリー・バード(セルティックス) |
1984-85 | レイカーズ | 6 | 2勝4敗 | カリーム・アブドゥル・ジャバー(レイカーズ) |
1985-86 | ロケッツ | 6 | 4勝2敗 | ラリー・バード(セルティックス) |
1986-87 | レイカーズ | 6 | 2勝4敗 | マジック・ジョンソン(レイカーズ) |
2007-08 | レイカーズ | 6 | 4勝2敗 | ポール・ピアース(セルティックス) |
2009-10 | レイカーズ | 7 | 3勝4敗 | コービー・ブライアント(レイカーズ) |
2021-22 | ウォリアーズ | 6 | 2勝4敗 | ステフィン・カリー(ウォリアーズ) |
NBAの歴代優勝チーム・通算優勝回数
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原文:How many NBA championships have Celtics won? History of Boston’s NBA Finals appearances(抄訳)
翻訳:坂東実藍