【NBAドラフト2020】注目のシューター

best5 shooter

現代のバスケットボールにおいて、シューティングは欠かせない要素だ。各チームのGMは、チームの3ポイントショット能力を高められる選手を求めている。

2020ドラフトにエントリーしている選手の中で、特に優れた5人を紹介したい。

デズモンド・ベイン(テキサスクリスチャン大学)

Bane

ポジション: ガード/フォワード

多くのNBAチームには核となるスターがいる。彼らはリーダーを補佐できる選手を求めている。たいていの場合はシュートに優れる選手を求めていることが多く、キャッチ&シュートでスペースを広げてくれる選手を探しているチームならば、ベインだけに目をつけておけばいい。

大学に4年在籍したベインは、3Pを安定して決められる選手だ。大学での4年間で記録した3P成功率は平均43%で、プロでも即通用するだろう。198cm、97kgの体躯を誇り、下半身の筋力も強く、3Pラインの手前からでも楽に決められる。

シュート能力に秀でる彼ならば、どんな状況でもスペーシングで貢献できる。

タイリース・ハリバートン(アイオワステイト大学)

Haliburton

ポジション: ガード

オーソドックスなシュートフォームではないものの、大学2年目のシーズンで3P成功率42%を超え、今年のドラフト対象選手の中でベストシューターのひとりと評価されている。フォームは独特でも、ショットが決まる確率は高い。

彼はコーナーで待機してワイドオープンなショットを放つタイプではない。たいていはピック&ロールからボールを受け、ドリブルを挟んでショットを放つ。アイオワステイト大ではオフェンスの要で、試合終盤に成功させる場面が目立った。

通常、パスを受けてからのシュートより、ドリブルからシュートを決める方が難しい。ドリブルからのシュートに優れる彼は、オフ・ザ・ボールの動きからさらに高確率でシュートを決められ、リズムに乗ってよりオープンな状況でシュートを打てるようになるかもしれない。

アイザイア・ジョー(アーカンソー大学)

Joe

ポジション: ガード

NCAAレベルで誰よりも堂々とシュートを多投する選手で、オープンであればどんな状況だろうとリリースする。そして、そのアドバンテージを生かしてきた。昨季の1試合平均3P試投数は11で、これは今年のドラフトにエントリーしている選手の中で最多。これだけ3Pを打てるのは、NBAレベルでのシューターに求められる判断力に優れているからこそだ。ときにはショットが決まらない場合もあるが、波に乗ったときの勢いは凄まじく、大学でのキャリア3P成功率は38%にのぼった。ショットセレクションには難があるものの、可能性が低いシュートを捨てるだけで改善が期待できる。NBAでは大学時代よりも良い形でシュートを打てるだろう。それゆえに、さらに良い結果を残せるはずだ。

ジョーは、トランジションからの3Pを得意としている。外に流れてパスを受ける形でも、後方からついていってボールを受ける形でも決められる。守備から攻撃への切り替え時のシュートを好む彼のプレイは、一見の価値ありだ。

マーカス・ハワード(マーケット大学)

Markus Howard

ポジション: ガード

ドラフトでは指名されない可能性があるとはいえ、大学バスケットボール史上もっとも偉大なシューターのひとりであるため、今回のリストに加えた。

ハワードは1試合平均7本の3Pを放ち、キャリア3P成功率43%という数字を残している。ほぼ全てのショットをドリブルから放ち、大学時代はチームでのオフェンスの大部分を担っていた。タフなショットも得意とし、バスケットボールで重宝されるドリブルからショットを決められる技術を備えている。この素晴らしい技術により、もしかすると指名されるかもしれない。

ドラフト外になってしまうかもしれない要因は、180cmの身長とディフェンス。しかし、弱点を補填するには十分なオフェンス力があるため、彼を指名するチームが現れるかもしれない。NBAのプレイオフではディフェンスのレベルが上がるため、個の力で点を決められる選手が必要になる。ハワードならば、深い位置からのショットでそれが可能だ。

アーロン・ネスミス(バンダービルト大学)

Nesmith

ポジション: フォワード

けがにより昨季はわずか14試合の出場に終わったが、それでもNBAチームを惹きつけるだけの数字を残した。1試合平均8本以上の3Pを放ち、成功率52%というプレイは無視できない。

さらにネスミスの個人成績が評価できる理由がある。バンダービルト大はオフェンスに優れたチームではなく、ポイントガードが起点のプレイも少ない。そのため、ネスミスはオープンな状態でショットを打てる環境にいなかった。スクリーンを使い、相手のディフェンダーがいないエリアまでスプリントしてショットを放った。ときには3Pラインより大分手前からショットをリリースすることもあった。

評価するには材料は少なくても、彼のシュートフォームはほぼ完璧で、198cmとサイズもある。そこまで注目されている選手が多くないドラフトでは、各球団はベストロールプレイヤーを探す可能性がある。ネスミスは、スペーシングに優れるウィングだ。

原文:NBA Draft 2020: The five best shooters in the draft by Eric Fawcett/NBA Canada(抄訳)


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