NBAとは?

Author Photo
NBA official ball logo

『NBA』は、1946年に創設された北米大陸を拠点とするプロバスケットボールリーグです。

ここではNBAに関するよくある質問に回答する形式で、リーグの基本情報を説明します。


NBAとは? 何の略? どんな団体?

NBA(National Basketball Association)は、ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)、ウィメンズ・ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(WNBA)、NBA Gリーグ、NBA 2Kリーグ、そしてバスケットボールアフリカリーグの5つのプロスポーツリーグから構成されるグローバルなスポーツとメディアのビジネス団体です。

リーグは世界215の国と地域、50言語で試合や関連番組を放送、NBA関連商品は7大陸200の国と地域にある店舗で展開されています。2021-22シーズン開幕時のロスターには40の国と地域から121名のインターナショナルプレイヤーが名を連ねています。

デジタル領域では、NBA TV、NBA.com、NBA App、NBA League Passを展開しています。また、NBAは世界有数のソーシャルメディアのコミュニティを形成しており、リーグ・チーム・選手の「いいね!」(Like)」とフォロワー数は、世界中で21億以上となります。

「NBA Cares」を通してリーグは、国際的に認められた協力団体と共に、教育や青少年、家庭環境の発達、そして健康医療問題など、重要な社会問題の解決に向けた活動を行っています。


NBAは何チームで構成されている?

NBAには30チームが所属しており、それらが東西2つのカンファレンスに分かれ、さらにそれぞれ3つのディビジョンに分かれています。

ウェスタン・カンファレンス(Western Conference/西カンファレンス)は、ノースウェスト(北西)、パシフィック(太平洋)、サウスウェスト(南西)の3ディビジョンに15チームが所属しています。

ノースウェスト・ディビジョン(Northwest Division/北西地区):

パシフィック・ディビジョン(Pacific Division/太平洋地区):

サウスウェスト・ディビジョン(Southwest Division/南西地区):

イースタン・カンファレンス(Eastern Conference/東カンファレンス): は、アトランティック(大西洋)、サウスイースト(南東)、セントラル(中部)の3ディビジョンに15チームが所属しています。

アトランティック・ディビジョン(Atlantic Division/大西洋地区):

セントラル・ディビジョン(Central Division/中部地区):

サウスイースト・ディビジョン(Southeast Division/南東地区)


NBAが創設されたのはいつ?

NBAは1946年6月6日に、ニューヨークシティにあるコモドア・ホテルで創設されました。初代プレジデントは、モーリス・ポドロフ(Maurice Podoloff)。プレジデントの肩書は、のちにコミッショナーに変更になりました。創設当初の1946-47シーズンは11チームから成るリーグで、リーグの名称は『Basketball Association of America』(略称:BAA)でした。1949-50シーズンにリーグの名称が現在のNBA(National Basketball Association)に改称されています。

なお、ポドロフの名前は、現在のNBA MVPトロフィーに冠せられています。


NBAは1年に何試合行われる?

レギュラーシーズンは各チーム82試合を行います。


2022-23シーズンはいつ始まって、いつ終わる?

通算77回目のシーズンとなる2022-203年シーズンのレギュラーシーズンは、2022年10月18日(日本時間19日)に開幕し、2023年4月9日(同10日)まで行われます。

レギュラーシーズン終了後、プレイイン・トーナメント、プレイオフ、NBAファイナルを経て優勝チームを決定します。


NBA史上最高の選手は誰?

NBAは新しい年代を迎えるごとに歴史に残る伝説の選手を生み出してきました。マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)、ビル・ラッセル(Bill Russell)、カリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)、ウィルト・チェンバレン(Wilt Chamberlain)、マジック・ジョンソン(Magic Johnson)、ラリー・バード(Larry Bird)、オスカー・ロバートソン(Oscar Robertson)、ジョン・ハブリチェック(John Havlicek)、リック・バリー(Rick Barry)、ジョン・ストックトン(John Stockton)、カール・マローン(Karl Malone)、エルジン・ベイラー(Elgin Baylor)、デイビッド・ロビンソン(David Robinson)、ジュリアス・アービング(Julius Erving)、チャールズ・バークリー(Charles Barkley)など、数多くの名選手がいます。

NBAは1996年に50人の偉大な選手を発表しています。

それ以降にも、ティム・ダンカン(Tim Duncan)、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)、ケビン・ガーネット(Kevin Garnett)、シャキール・オニール(Shaquille O'Neal)、スティーブ・ナッシュ(Steve Nash)、ダーク・ノビツキー(Dirk Nowitzki)、アレン・アイバーソン(Allen Iverson)といった多くの選手が、偉大な選手としてその名を歴史に刻んでいます。

リーグ創設75周年となった2021-22シーズンには、『NBA75周年記念チーム』を発表。リーグ史に残る76人の偉大な選手を選出しました。

歴代の個人成績リーダーについては、NBA.com/Statsを参照ください。


プレイイン・トーナメントとは?

NBAのプレイイン・トーナメントは、新型コロナウイルスの世界的蔓延によりシーズンが中断された2019-20シーズンが再開されたときに導入された、プレイオフ進出チームの最終枠を争う順位決定戦です。

2022-23シーズンは、レギュラーシーズン終了後、各カンファレンスごとに7~10位の4チームがプレイオフ第7シードと第8シードをかけて勝ち抜き戦を行います。2020-21シーズンから同様のフォーマットが採用されています。


NBAプレイオフ、NBAファイナルとは?

NBAのプレイオフは、東西カンファレンスそれぞれ8チームずつが出場する、リーグ優勝を争うトーナメントです。レギュラーシーズンの東西上位各6チーム+プレイイン・トーナメントを勝ち抜いた東西各2チームの東西各8チーム(合計16チーム)が出場します。

各カンファレンスごとに行われるファーストラウンド(1回戦)は、第1シードと第8シード、第2シードと第7シード、第3シードと第6シード、第4シードと第8シードが対戦する組み合わせとなり、以降、カンファレンス・セミファイナル(地区準決勝)、カンファレンス・ファイナル(地区決勝)と勝ち抜き方式のラウンドを行なって東西の優勝チームを決め、最後に東西王者同士によるNBAファイナル(リーグ決勝戦シリーズ)でリーグ優勝を決定します。

それぞれのラウンドはベスト・オブ・セブン(7戦制/4戦先勝)の2-2-1-1-1方式で争われます(上位シードが最初の2試合をホームで開催、下位シードが第3~4戦をホームで開催、第5戦以降を順番にホームで開催)。


NBAリプレイセンターとは?

ニュージャージー州シコーカスに2014-15レギュラーシーズン開幕時に開設されたNBAリプレイセンターは、NBAレフェリーのパフォーマンス強化とリプレイ・レビューの過程を早めるための画期的なハイスピード・アリーナ・ネットワークです。


NBAを見るには? 視聴方法は?

NBAの試合は世界200か国以上でテレビ放送・ネット配信されています。米国ではABC、ESPN、TNT、NBA TVで年間100試合以上が全米中継されています。

また、 NBA公式ライブストリーミングサービス『NBAリーグパス』では、世界中でライブとオンデマンドでNBAの試合を楽しむことができます。

日本では『NBA Rakuten』(NBA楽天)がNBAの試合を放送・配信しています。


NBAオールスターゲームはいつ開催される?

NBAオールスター2023は、2022年2月17~19日(日本時間18~20日)にユタ州ソルトレイクシティで開催される予定です。

また、NBAオールスター2024はインディアナ州インディアナポリス(現地2024年2月16~18日)で開催されることが決まっています。

NBAオールスター2022は、オハイオ州クリーブランドで開催されました。


NBAオールスター選手の選出方法は?

先発選手は世界中のファンからの投票で選出されます。NBA.com、NBAアプリ、ソーシャルメディアなどから投票が可能です。

控え選手はNBAのヘッドコーチによって選出されます。選ばれた選手が故障により出場できなくなった場合は、NBAコミッショナーであるアダム・シルバーが代替選手を選出します。

先発選手が欠場することになった場合は、オールスターチームのヘッドコーチが控え選手のなかから代わりに先発する選手を選びます(コミッショナーによる代替選手も含む)。


NBAドラフトとは?

NBAドラフトは、NBA未所属の新人選手の独占保有権を獲得する制度。全チームが参加し、原則として直前のシーズンの成績下位のチームから順番に優先選択権が与えられます。ただし、リーグ成績下位の14チームはドラフト前に行われるドラフトロッタリー(抽選会)に参加し、上位指名権(1~4位)を抽選します。5位以下は原則として成績下位順。

原則として全30チームが各2回(2巡目まで)の指名権を持っており、1回のドラフトで60選手が指名されます。


NBAドラフトはいつ開催される?

NBAドラフトは例年、NBAファイナル終了後の6月下旬に開催されます。 2022年は6月23日(日本時間24日)に行われる予定です。


誰にドラフト資格がある?

米国内の高校を離れてから1年以上が経過した19歳以上で公式にドラフト参加を表明した選手、22歳以上のインターナショナルプレイヤー(米国外出身選手)、米国外のプロフェッショナルチームと契約している19歳以上の選手、4年制大学を卒業した米国生まれの選手がドラフト対象となります。


ドラフトの指名順位とドラフトロッタリー(指名順位を決める抽選)はどのようにして行なわれる?

毎年春にドラフトロッタリーが行なわれます(ピンポン球に書かれた数字の組み合わせによる抽選)。プレイオフ進出を逃した14チームがロッタリーに参加できます。勝率最下位のチームに最大の上位指名権当選確率が割り当てられます。ロッタリーでは1~4位の指名権を抽選します。5位以下の指名権は、低勝率のチームから高勝率のチームに順番に割り当てられます。

14位指名権以降も同様に勝率の低い順に指名順位が割り当てられます(最高勝率チームが最下位指名権を獲得)。

トレードにより、指名順位が上下する場合があります。

NBAドラフトロッタリーについてのより詳しい情報はこちらを参照ください。


NBAのロスター(登録選手)には何人登録できる?

各チーム最大17人(標準契約15人+2ウェイ契約選手2人)まで登録でき、各試合には最大15人を出場登録することができます。


試合時間は何分? 1クォーターと延長戦は何分?

NBAの試合時間は、1クォーター12分の4クォーターで、合計時間は48分になります(※FIBA/国際バスケットボールルールは10分x4クォーターの40分制)。48分間プレイして同点の場合は、5分間のオーバータイム(延長戦)を勝負が決するまで行います。


ショットクロックは何秒?

ショットクロック(オフェンスチームがボールを保持してから攻撃を終えるまでの制限時間)は24秒です。ボールを相手に奪われたり、シュートがリングに当たると時計がリセットされます。


その他の規則は?

ゴールは長さ94フィート(約28.7メートル)、幅50フィート(約15.2メートル)のコートの両端に、地上10フィート(約305cm)の高さで設置します。

コートには、両側のゴールから15フィート(約4.6メートル)の位置にフリースローライン、また、同じくコート両側のゴールから正面に向かって23フィート9インチ(約7.2メートル)の位置を頂点として引いた半円と、ゴールからペリメーター(両サイド側)に向かって22フィート(約6.7メートル)の位置にベースラインから引いた直線をつなげた3ポイントラインを引きます。そのラインの内側から決めたシュートは2点、外側から決めたシュートは3点となります。


NBA公式ルールは?

こちらを参照ください。


NBAの試合のチケットはどこで購入できる?

試合のチケットは各チームの公式サイトで購入できます。もしくはこちらを参照ください。


最もたくさん優勝しているチームは?

ボストン・セルティックス(1957、1959~1966、1968~1969、1974、1976、1981、1984、1986、2008年)とロサンゼルス・レイカーズ(1949~1950、1952~1954、1972、1980、1982、1985、1987~1988、2000~2002、2009~2010、2020年)の17回です。

また、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(1947、1956、1975、2015、2017~2018、2022年)が7回、シカゴ・ブルズ(1991~1993、1996~1998年)が6回、サンアントニオ・スパーズ(1999、2003、2005、2007、2014年)が5回優勝しています。


最もたくさん優勝を経験している選手は誰?

1950年代終盤から1960年代にかけてセルティックス王朝を築いたメンバーで、ビル・ラッセル(Bill Russell)が歴代最多の11回、それに続くのがサム・ジョーンズ(Sam Jones)の10回、トム・ハインソーン(Tom Heinsohn)、KC・ジョーンズ(K.C. Jones)、トム“サッチ”サンダーズ(Tom "Satch" Sanders)、ジョン・ハブリチェック(John Havlicek)の各8回、ジム・ロスカトフ(Jim Loscutoff)、フランク・ラムジー(Frank Ramsey)の7回、ボブ・クージー(Bob Cousy)の6回となります。

また、セルティックス以外では、ロバート・オーリー(Robert Horry)の7回、カリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbr)、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)、スコッティ・ピッペン(Scottie Pippen)が6回の優勝を果たしています。


最もたくさんMVPを受賞しているのは誰?

カリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)が6回で最多となります。また、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)、ビル・ラッセル(Bill Russell)が5回、ウィルト・チェンバレン(Wilt Chamberlain)、レブロン・ジェームズ(LeBron James)が4回受賞しています。


歴代最多得点を記録しているのは誰?

2020-21シーズン終了時点における歴代最多得点記録保持者は、3万8387得点を記録したカリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)です。2位がカール・マローン(Karl Malone)の3万6928得点、3位がレブロン・ジェームズ(LeBron James)の3万5367得点(※2021-22シーズンの現役選手)、4位がコービー・ブライアント(Kobe Bryant)の3万3643得点、5位がマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)の3万2292得点となります。

また、歴代最多1試合平均得点はマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)の平均30.12得点となります。歴代スタッツランキングはこちらを参照ください。


NBAでインターナショナルプレイヤー(米国外出身選手)は何人プレイしている?

2021-22シーズン開幕時のインターナショナルプレイヤー(米国外出身選手)は109人となっています。2016-17シーズンの開幕時には史上最多となる113人の米国外出身選手がリーグに所属していました。リーグに100人以上の米国外出身選手が所属するのは2014-15シーズン以降8年連続となります。


NBAでプレイした日本人選手は誰?

2004-05シーズンにフェニックス・サンズでレギュラーシーズン4試合に出場した田臥勇太(Yuta Tabuse)が、リーグ史上初の日本生まれの選手となりました。田臥は通算17分出場、7得点、4リバウンド、3アシストを記録しました。

2014-15シーズン開幕前には富樫勇樹(Yuki Togashi)がダラス・マーベリックスと契約を結びました。開幕ロスターに残ることはできなかったものの、富樫はそのシーズンをマーベリックス傘下のDリーグ(現在Gリーグ)チームであるテキサス・レジェンズでプレイしました(NBA公式戦の出場はなし)。

2018-19シーズンには、渡邊雄太(Yuta Watanabe)がメンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結び、現地2018年10月27日のフェニックス・サンズ戦でNBA公式戦初出場。日本人選手として史上2人目のNBA公式戦出場を果たしました。NBA4年目となる2021-22シーズンはトロント・ラプターズに所属しています。

2019年のNBAドラフトでは、八村塁(Rui Hachimura)が日本人選手として史上初めてドラフト1巡目で指名されました。ワシントン・ウィザーズから全体9位で指名された八村は、2019年10月23日(日本時間24日)のダラス・マーベリックス戦に先発出場し、日本人選手として3人目のNBA公式戦出場を果たしました。NBA3年目となる2021-22シーズンもウィザーズに所属しています。

2019年のNBAサマーリーグでは、渡邊、八村に加えて、ダラス・マーベリックスで馬場雄大(Yudai Baba)、ニューオーリンズ・ペリカンズで比江島慎(Makoto Hiejima)が出場。馬場はNBA Gリーグ 2019-20シーズンにマーベリックス傘下のテキサス・レジェンズの一員として出場し、2021-22シーズンに再びレジェンズへ戻ってきました。


NBAでプレイした日系人選手は?

1947-48シーズンには、日本人の両親のもとに米国で生まれた日系アメリカ人二世であるワット・ミサカ(Wataru Misaka, 三阪亙)が、ニューヨーク・ニックスにドラフト指名されて入団、公式戦3試合に出場しています。ミサカはリーグでプレイした初めての非白人選手でした。

日本人の母と米国人の父を持つ日系アメリカ人選手のレックス・ウォルターズ(Rex Walters)は、1993年NBAドラフト1巡目16位でニュージャージー・ネッツに指名され、NBAで7シーズンをプレイしました。

2021年NBAドラフト1巡目27位でブルックリン・ネッツに指名されたキャム・トーマス(Cam Thomas)は、日本の神奈川県横須賀市で生まれています。

▶スポーツ観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう

著者
Author Photo
NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ
LATEST VIDEOS