キャリア初のファイナルでチームを勝利に導いたパスカル・シアカム「まだ第1戦が終わっただけで、チームの全員がそのことを理解している」

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Pascal Siakam

5月30日(日本時間31日)にスコシアバンク・アリーナで行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズ対トロント・ラプターズのNBAファイナル2019 第1戦は、ホームのラプターズが118-109で勝利した。

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キャリア初のファイナルで、プレイオフでの自己最多となる32得点の活躍でチームを引っ張ったパスカル・シアカムが、第1戦を振り返った。

ーーNBAファイナルに出場した史上初のカメルーン出身となって、アフリカ全体からサポートされている気分は?

とても嬉しい。カメルーンが大きくなっている証。それに、アフリカのバスケットボールが成長しているということでもある。この舞台で、大陸を代表してプレイできているからね。自分は恵まれていると思う。アフリカでのバスケットボールにはもっと大きくなってもらいたいし、子供たちにも見てもらいたい。彼らに影響を与えたい。

ーーウォリアーズは以前もファイナルを経験している。ラプターズが今回のステージに対応できるかという意見もある。そうした意見に、今日どういう答えを出せたと思っている?

ホームで良いプレイができたと思う。ファンの皆が素晴らしかった。それを言っておきたい。ウォームアップのときから試合終了までサポートしてもらえて、皆も試合に入り込んでいた。あんな光景は、今まで見たことがなかった。その一部になれて嬉しい。

どういう相手と戦っているかはわかっているんだ。僕たちは、素晴らしいチームと対戦している。相手は王者で、僕たちは彼らとの戦いにしっかり準備して臨まないといけない。第1戦には勝てた。ディフェンスでも積極的にやれて、オープンな状態でショットが打てないように努力した。ただ、まだ第1戦が終わっただけで、チームの全員がそのことを理解している。彼らは必ず修正してくるから、対応できるように準備しないといけない。

ーー(ESPNの)ドリス・バークに、この勝利は亡くなったお父さんのためと言っていた。お父さんは、あなたの成長をどう見ていると思う?

その質問は、僕が毎日のように自問していることでもある。その答えがあれば良いのにな、とも思う。周りは、いつだって自分に、父が僕のことを誇りに思ってくれていると言ってくれる。できることなら、その言葉を父の口から聞きたい。それが叶ったら、すごく嬉しい。でも、いつも言っているように、これはバスケットボールを超えたことで、毎試合に出場するたびに、僕にはバスケットボールよりも大きな目標がある。バスケットボールより大きなもののためにプレイしているんだ。試合の勝敗や、自分の得点に関係なく、僕は自分自身よりも大きなもののためにプレイしている。それが、日々プレイすることを特別なものにしてくれていると思う。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ
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