2022-23シーズンも大体4分の1を消化した。11月28日(日本時間29日)の10試合が終われば、シーズンの1230試合中308試合(25%)が終了したこととなる。
現在30チーム中19チームが20試合を消化しており、そろそろチームが強いのか(弱いのか)が見えてくる時期だ。先週話した通り、20試合で12勝を記録したチームは、そのシーズンにプレイオフに出場する可能性がとても高い。
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下記はここ82試合開催された20シーズンでのプレイオフ出場チームのデータだ:
過去20シーズン(82試合)の20試合を終えての勝利数
勝利数 | チーム数 | PO出場 | % |
---|---|---|---|
12以上 | 211 | 192 | 91% |
11 | 54 | 33 | 61% |
10 | 74 | 39 | 53% |
9 | 51 | 29 | 57% |
8 | 47 | 12 | 26% |
7 | 54 | 10 | 19% |
6以下 | 104 | 5 | 5% |
9以上 | 390 | 293 | 75% |
8以下 | 205 | 27 | 13% |
もちろん91%は100%ではない。ワシントン・ウィザーズは昨季20試合を終えた時点で13勝7敗だったものの、最終的にイースタン・カンファレンスのプレイイン・トーナメント出場を8ゲーム差で逃している。一方で、4勝16敗スタートだったニューオーリンズ・ペリカンズはウェスタン・カンファレンスのプレイイン・トーナメントを経てプレイオフに出場している。
NBA記録である16年間プレイオフに出場できていないサクラメント・キングスは現在10勝8敗で、次の3日間でフェニックス・サンズとインディアナ・ペイサーズとの試合を控えている。
注目チーム
ヒューストン・ロケッツ(2勝0敗):ロケッツはわずか27時間で3勝から5勝となり、セカンドチャンスに関する歴史的な偉業を達成した。
ユタ・ジャズ(0勝4敗):マイク・コンリーがMVPなのかもしれない。
イースト vs ウェスト
ウェスタン・カンファレンスのチームはイースタン・カンファレンスのチーム相手にここまで51勝49敗(勝率 .538)だ。第6週はイーストが12勝8敗で勝ち越した。
ランキング変動
急上昇:GSW(+8)、MEM(+5)、3チーム(+4)
急降下:DAL(-8)、WAS(-7)、ATL(-5)、UTA(-5)
これまでのランキング
OffRtg(オフェンシブレーティング):100ポゼッション平均での得点(リーグ順位)
DefRtg(ディフェンシブレーティング):100ポゼッション平均での失点(リーグ順位)
NetRtg(ネットレーティング):100ポゼッション平均での得失点差(リーグ順位)
Pace(ペース):48分平均でのポゼッション数(リーグ順位)
今季はリーグ全体で100ポゼッション平均111.8得点で、48分平均で100.0ポゼッションが記録されている。
1位 |
ボストン・セルティックス |
成績:16勝4敗
OffRtg: 119.9 (1) DefRtg: 112.2 (17) NetRtg: +7.7 (1) Pace: 99.6 (18)
セルティックスはローテーションのトップ7選手が、複数の手法で得点ができ、ボールを持っているときに素早く正しい判断ができるため、オフェンスを自由に生み出すマシーンとなっている。
オフェンシブレーティング119.9は2020-21シーズンにネッツが記録したリーグ記録を2.6上回っており、今季のリーグ平均を8.1も上回っている。
第7週:vs. CHA, vs. MIA, vs. MIA, @ BKN
2位 ↑ |
ミルウォーキー・バックス |
成績:14勝5敗
OffRtg: 111.1 (17) DefRtg: 106.5 (1) NetRtg: +4.6 (5) Pace: 100.1 (16)
ジェボン・カーターとグレイソン・アレンが入った先発ラインナップは100ポゼッション平均で対戦相手を23.3得点上回っている。特にディフェンスが優れており、合計127分間で100ポゼッション平均でわずか93.8失点だ。
ブルズに敗れてからは、キャバリアーズとマーベリックス相手に勝利し、開幕9連勝以来の連勝となった。
第7週:@ NYK, vs. LAL, @ CHA
3位 ↑ |
フェニックス・サンズ |
成績:13勝6敗
OffRtg: 115.9 (3) DefRtg: 109.0 (5) NetRtg: +6.9 (2) Pace: 98.3 (25)
サンズは4連勝でウェスタン・カンファレンスの首位に立った。週末の2試合でディアンドレ・エイトンは合計57得点(FG 32本中22本成功)、33リバウンド、4ブロックを記録している。
今週中にクリス・ポールの復帰も期待される。離脱後の5試合ではネットレーティングがマイナス16.4と酷かったサンズだが、連勝中は同プラス17.9と好調だ。
第7週:@ SAC, vs. CHI, vs. HOU, @ SAS
4位 ↑ |
クリーブランド・キャバリアーズ |
成績:13勝7敗
OffRtg: 114.8 (7) DefRtg: 108.2 (3) NetRtg: +6.7 (3) Pace: 96.8 (29)
5連敗と苦しんでいたキャブズは、ここ6試合で5勝と見事に立て直した。現地金曜に負傷したジャレット・アレンだが、どうやら重症ということにはならなそうなのが不幸中の幸いだ。
その間、インサイドをどう起用するかが課題となりそうだ。エバン・モーブリーは誰か別のビッグマンと出場しているときよりも、1人で出場しているときの方がチームの数字が良い(117分で100ポゼッション平均プラ7.7)。
第7週:@ TOR, vs. PHI, vs. ORL, @ NYK
5位 ↑ |
デンバー・ナゲッツ |
成績:12勝7敗
OffRtg: 114.9 (6) DefRtg: 114.0 (24) NetRtg: +0.9 (13) Pace: 99.2 (19)
3試合の欠場から復帰したニコラ・ヨキッチは、ピストンズ戦で31得点を記録、あと1リバウンドでトリプルダブルという効率的な働きを見せた。しかし、いつも通り彼が休んでいた11分間でのナゲッツの得失点差はマイナス15だった。
シーズンを通してみても、ヨキッチ出場時のネットレーティング(プラス14.0)と下がっているときのレーティング(マイナス16.2)は大きい。そんななかで、ブルース・ブラウンの活躍は好材料と言えるだろう。
第7週:vs. HOU, vs. HOU, @ ATL, @ NOP
6位 ↑ |
フィラデルフィア・76ers |
成績:11勝9敗
OffRtg: 112.3 (14) DefRtg: 108.3 (4) NetRtg: +4.1 (6) Pace: 97.8 (27)
ジョエル・エンビード、ジェームズ・ハーデン、タイリース・マクシーの3人がなかなか揃わない76ersだが、いない期間でもその層の厚さを示している。マクシーが欠場した5試合でシェイク・ミルトンは平均23.6得点、6.6リバウンド、6.6アシストを記録。エンビードが欠場した4試合でポール・リードは36分平均で13.3リバウンド、2.1スティール、2.5ブロックという数字を残している。
エンビードが欠場した4試合では100ポゼッション平均118.1得点という効率的なオフェンスを見せており、特にリードが長けているオフェンシブリバウンドで強みを発揮した。
第7週:vs. ATL, @ CLE, @ MEM
7位 ↓ |
ユタ・ジャズ |
成績:12勝10敗
OffRtg: 115.7 (4) DefRtg: 113.8 (23) NetRtg: +1.9 (8) Pace: 110.4 (13)
マイク・コンリーが離脱してから4試合、ジャズは4連敗を喫している。そしてウェストの1位から8位まで順位は転落した。22試合中14試合がアウェイ戦で、連戦の多さがピストンズと並んでリーグトップという厳しいスケジュールも要因のひとつだろう。
連敗中のオフェンシブレーティングは117と問題はない。しかしディフェンシブレーティングは124.8と低く、リーグ8位だったディフェンス力はここ2週間で23位まで急降下している。
第7週:vs. CHI, vs. LAC, vs. IND, vs. POR
8位 ↑ |
メンフィス・グリズリーズ |
成績:12勝8敗
OffRtg: 113.8 (8) DefRtg: 112.7 (20) NetRtg: +1.1 (12) Pace: 100.5 (12)
13日前のシーズンデビュー戦で放った7本全ての3ポイントショットを外したジャレン・ジャクソンJr.は、その後22本中9本成功(成功率41%)を記録しており、ここ4試合では平均22得点をマーク。4、5番から躊躇なく打つそのスタイルは、ジャ・モラントだけでなくチーム全体にとってプラスとなっている。
さらに重要なのは、ジャクソンがコートに立った130分間でのチームのディフェンシブレーティングは104.5であり、グリズリーズがディフェンス力でリーグワースト10から脱することに繋がった。
第7週:@ MIN, vs. PHI, @ DET
9位 ↓ |
ポートランド・トレイルブレイザーズ |
成績:11勝9敗
OffRtg: 111.8 (16) DefRtg: 112.4 (18) NetRtg: -0.6 (19) Pace: 97.1 (28)
ブレイザーズは10勝4敗から6試合で11勝9敗まで成績を落とし、唯一の1勝も現地金曜にニックス相手にオーバータイムの末にもぎ取ったものだ。デイミアン・リラードの不在は当然痛いが、それよりもディフェンス力の低下が目立つ。ここ9日間でディフェンスはリーグ6位から18位まで下落している。
リーグ平均よりも少し低いくらいのディフェンスであれば、オフェンス力でカバーすることはできる。ジェレミー・グラントがここ3試合で平均31.3得点と大活躍しているところに、リラードが帰ってくれば、そのポテンシャルはあるだろう。
第7週:vs. LAC, @ LAL, @ UTA, vs. IND
10位 ↑ |
ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
成績:11勝10敗
OffRtg: 113.6 (9) DefRtg: 113.4 (22) NetRtg: +0.2 (15) Pace: 103.0 (2)
スケジュール的に不利だと感じた現地月曜のペリカンズ戦では、先発メンバーを4人休ませ敗れているウォリアーズだが、そこから3連勝を記録し、3勝2敗だったとき以来の貯金を作った。
先発メンバーが出場した直近の5試合では相手を圧倒しており、その期間中ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズは合わせて3Pを152本中75本(49.3%)決めている(おまけにドレイモンド・グリーンも7本中4本成功だ)。
第7週:@ DAL, vs. CHI, vs. HOU
11位 ↓ |
ニューオーリンズ・ペリカンズ |
成績:11勝8敗
OffRtg: 115.0 (5) DefRtg: 109.6 (6) NetRtg: +5.4 (4) Pace: 100.3 (15)
第7週:vs. OKC, vs. TOR, @ SAS, vs. DEN
12位 |
サクラメント・キングス |
成績:10勝8敗
OffRtg: 116.0 (2) DefRtg: 114.2 (25) NetRtg: +1.8 (10) Pace: 102.0 (6)
第7週:vs. PHX, vs. IND, @ LAC, vs. CHI
13位 ↑ |
ロサンゼルス・クリッパーズ |
成績:12勝9敗
OffRtg: 107.4 (29) DefRtg: 107.6 (2) NetRtg: -0.2 (17) Pace: 99.2 (20)
第7週:@ POR, @ UTA, vs. SAC
14位 ↓ |
ダラス・マーベリックス |
成績:9勝10敗
OffRtg: 112.8 (12) DefRtg: 110.9 (12) NetRtg: +1.9 (9) Pace: 95.7 (30)
第7週:vs. GSW, @ DET, @ NYK
15位 ↓ |
インディアナ・ペイサーズ |
成績:11勝8敗
OffRtg: 113.1 (10) DefRtg: 111.6 (16) NetRtg: +1.4 (11) Pace: 102.3 (5)
第7週:@ LAL, @ SAC, @ UTA, @ POR
16位 ↓ |
アトランタ・ホークス |
成績:11勝9敗
OffRtg: 110.4 (20) DefRtg: 111.1 (14) NetRtg: -0.7 (20) Pace: 102.0 (8)
第7週:@ PHI, @ ORL, vs. DEN
17位 ↓ |
ブルックリン・ネッツ |
成績:10勝11敗
OffRtg: 112.9 (11) DefRtg: 112.4 (19) NetRtg: +0.5 (14) Pace: 98.4 (24)
第7週:vs. ORL, vs. WAS, vs. TOR, vs. BOS
18位 ↑ |
トロント・ラプターズ |
成績:10勝9敗
OffRtg: 112.6 (13) DefRtg: 110.6 (10) NetRtg: +2.0 (7) Pace: 98.4 (22)
第7週:vs. CLE, @ NOP, @ BKN, vs ORL
19位 ↑ |
マイアミ・ヒート |
成績:10勝11敗
OffRtg: 109.5 (24) DefRtg: 110.2 (8) NetRtg: -0.7 (21) Pace: 97.9 (26)
第7週:@ BOS, @ BOS
20位 ↑ |
ニューヨーク・ニックス |
成績:9勝11敗
OffRtg: 111.9 (15) DefRtg: 114.4 (27) NetRtg: -2.5 (25) Pace: 100.7 (11)
第7週:@ DET, vs. MIL, vs. DAL, vs. CLE
21位 ↑ |
ミネソタ・ティンバーウルブズ |
成績:10勝10敗
OffRtg: 110.7 (19) DefRtg: 110.7 (11) NetRtg: +0.1 (16) Pace: 102.7 (3)
第7週:@ WAS, vs. MEM, vs. OKC
22位 ↓ |
ワシントン・ウィザーズ |
成績:10勝10敗
OffRtg: 109.6 (23) DefRtg: 111.3 (15) NetRtg: -1.8 (22) Pace: 98.4 (23)
第7週:vs. MIN, @ BKN, @ CHA, vs. LAL
23位 ↓ |
オクラホマシティ・サンダー |
成績:8勝12敗
OffRtg: 110.8 (18) DefRtg: 112.8 (21) NetRtg: -2.0 (23) Pace: 102.4 (4)
第7週:@ NOP, vs. SAS, @ MIN
24位 |
シカゴ・ブルズ |
成績:8勝11敗
OffRtg: 110.2 (21) DefRtg: 110.5 (9) NetRtg: -0.3 (18) Pace: 100.9 (10)
第7週:@ UTA, @ PHX, @ GSW, @ SAC
25位 |
ロサンゼルス・レイカーズ |
成績:7勝11敗
OffRtg: 107.8 (28) DefRtg: 109.9 (7) NetRtg: -2.1 (24) Pace: 103.5 (1)
第7週:@PHX、@SAS、@SAS
26位 ↑ |
シャーロット・ホーネッツ |
成績:6勝14敗
OffRtg: 106.0 (30) DefRtg: 111.0 (13) NetRtg: -5.1 (26) Pace: 100.4 (14)
第7週:@ BOS, vs. WAS, vs. MIL
27位 ↑ |
デトロイト・ピストンズ |
成績:5勝17敗
OffRtg: 109.3 (25) DefRtg: 116.9 (29) NetRtg: -7.6 (29) Pace: 99.8 (17)
第7週:vs. NYK, vs. DAL, vs. MEM
28位 ↑ |
ヒューストン・ロケッツ |
成績:5勝14敗
OffRtg: 108.7 (26) DefRtg: 114.2 (26) NetRtg: -5.5 (28) Pace: 101.3 (9)
第7週:@ DEN, @ DEN, @ PHX, @ GSW
29位 ↓ |
オーランド・マジック |
成績:5勝15敗
OffRtg: 109.6 (22) DefRtg: 115.1 (28) NetRtg: -5.5 (27) Pace: 98.7 (21)
第7週:@ BKN, vs. ATL, @ CLE, @ TOR
30位 ↓ |
サンアントニオ・スパーズ |
成績:6勝15敗
OffRtg: 108.0 (27) DefRtg: 118.0 (30) NetRtg: -10.0 (30) Pace: 102.0 (7)
第7週:@ OKC, vs. NOP, vs. PHX
原文:Power Rankings, Week 7: Warriors return to Top 10 as season nears quarter-mark by John Schuhmann/NBA.com