大型トレード後の初対戦でネッツが76ersに敵地で快勝、デュラント25得点

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Kevin Durant Brooklyn Nets
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3月10日(日本時間11日)、ペンシルバニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われたブルックリン・ネッツ対フィラデルフィア・76ersの一戦は、129-100でネッツが勝利した。

トレードデッドライン(トレード期限)にネッツへ移籍したベン・シモンズには、ホテルからチームバスに乗り込む際から76ersファンの罵声が飛んだ。

アリーナに到着してからも罵声が続く中、シモンズは試合開始55分前にコートに登場し、パティー・ミルズのシュート練習でパス出し。古巣のチームメイトたちとは抱き合わなかったが、関係者にハグし、ハーフタイムにドック・リバース・ヘッドコーチと拳をかわしている。

ネッツのスティーブ・ナッシュ・ヘッドコーチは「私には彼がここで喜んでいるように見えた」と述べた。

多くのセキュリティーが用意され、私服でベンチに座ったシモンズの一挙手一投足を観客が携帯電話で追っていたが、試合では76ersファンのブーイングが自軍に向けられることになっていった。

ネッツは前半にケビン・デュラントが18得点をあげるなど、19点をリードしてハーフタイムを迎えると、第3クォーターに最大32点差をつけて大勝。試合終盤には多くの76ersファンが席を立ち、残ったネッツのファンからは「ベン・シモンズ!」とチャントが寄せられた。

なお、シモンズと一緒にネッツにトレードされたセス・カリーとアンドレ・ドラモンドには、選手紹介時に古巣76ersの観客から声援が寄せられた。カリーはフィールドゴール14本中10本成功の24得点、ドラモンドは7得点、7リバウンドを記録している。

そのほか、ネッツ(33勝33敗)はデュラントが25得点、14リバウンド、7アシスト、カイリー・アービングが22得点、ジェームズ・ジョンソンが16得点をマークしている。

デュラントは「僕たちはみんなベンのことをブラザーだと思っている」と話した。

「敵意のある環境になると分かっていた。でも、あれだけ負けていれば、ベン・シモンズの名前をチャントするのは難しい」。

また、アービングは「ベンが僕たちの心にいると感じた」と述べている。

「ベンに向かってくるというなら、それは僕たちに向かってきているのと同じだ」。

一方の76ers(40勝24敗)は、ジョエル・エンビードが27得点、12リバウンド、トバイアス・ハリスが16得点、ハーデンが11得点、6リバウンド、ジョージ・ニアンが11得点、ディアンドレ・ジョーダンが10得点、9リバウンドを記録した。

3ポイントショット成功数で歴代単独3位に浮上したハーデンだが、FG17本中3本成功にとどまり、76ersに加入してから出場6試合目で初の黒星を喫している。

ボックススコア

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ
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