希望を持ち続けるレイカーズのロブ・ペリンカGM、コービー・ブライアントも回想

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Kobe Bryant Rob Pelinka

「シーズンを終えるチャンスはあると考えるようにしている」

ロサンゼルス・レイカーズのバスケットボール運営部バイスプレジデント兼GMとして、各部門を統括し、組織全体を団結させようとするのがロブ・ペリンカの仕事だ。

COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックの中で、ペリンカは新たな、そして唯一無二の挑戦に臨んできた。Zoomを使った報道陣との取材で、ペリンカは現時点で最も大切なのは家にとどまり、ウイルスの蔓延を抑えるために各々が役割をこなして、他人の健康と安全を考えることだと話した。そしてそこから、それぞれの役割でできることを試みるのが大事だと述べている。

短期的には健康を考えている。ただ、ペリンカは「ミクロレベルで、今季の完遂を求められた際に備えている」とも話した。シーズン再開について問われると、「今は全員が希望を持ち、信じ、信頼して、勇気を持たなければと思う。世界にとって本当につらく、暗い時期だからね」と述べている。

「だから私は、シーズンを終えるチャンスはあると考えるようにしている。それが素晴らしいことだと思うんだ。今の状況はバスケットボールよりもずっと大きなことだと分かっているからね」。

「スポーツが戻ってくると希望を持ち続ける。その日を楽しみにする。どんなことでもそうであるように、今の危機も過ぎ去るはずだと分かっているからだ。それがいつかは分からない。だが、どこかでスポーツがあるはずだと分かっている。その日に向けて希望を持ち続ける」。

5月により明確な情報が増えることを望んでいるとしたペリンカだが、これから数週間で世界がどうなるかを見てみなければならない。ペリンカは「NBA王者を決める道はあると全員が希望を持っているということは言える」と述べた。

「世界全体やスポーツファン、NBAのファンは、我々が2020年シーズンの王者を決める道を見つけられることを願っていると思う。ただ、それができるのは、選手たちの安全にとってベストだと全員が考えられるようになった場合だ」。

健康が最優先で、肉体的に再開できるようにするための練習時間がどれくらい必要かなど、再開に向けては様々な項目をクリアしなければならない。レイカーズのレブロン・ジェームズは、プレイオフに向けて肉体的に準備を整えておこうとしている。

ペリンカは「レブロンがプロ中のプロなのはご存知の通りだ。仕事に対する献身ぶりは比類なきものだと知っている」と述べた。

「彼がリーダーシップを取ろうとし、チームメイトたちを鼓舞し続けようとしてきたのも知っている」。

「アンソニー・デイビスもそうだ。特別なグループだよ。彼らは準備を整え、つながっていようとしている。再びバスケットボールができる道が見つかれば、肉体的・精神的な点で彼らふたりが世界のどのアスリートよりも心身ともに準備できているはずだと知っている」。

 

「こういう時にコービーのような友人は特に恋しい」

こういった時期に、ペリンカの親友だったコービー・ブライアントがいないのは難しいことだった。特に、彼が亡くなったことへの苦悩がまだ大きい中ではなおさらだ。ペリンカは「こういう時にコービーのような友人は特に恋しいよ」と述べた。

「もしも彼と夜の旅に出て、行く先に大きな火を吐くドラゴンがいたら、彼は『OK、だから今はこれが正しいんだ。この挑戦に挑もう。こうやって打ち勝って、こうやって倒すんだ』と言っていただろう。彼はそういう人だった。障害や困難が成長につながるという人だった。2020年はコービーを失ったというだけでなく、全般的にこれらの厳しい時期を乗り越え、成長し、より強くなって、将来への希望を保たなければいけないと考えている」。

ブライアントの殿堂入り決定は、ペリンカにとって甘くて苦い瞬間になった。ペリンカは「感情が入り混じる瞬間だった」と話している。

「その瞬間に彼が直接受け取ることができないということを、みんながつらく思っているはずだ。でも、私は、精神的に彼が我々と一緒におり、祝うはずだと信じている」。

 

ネルソン・マンデラの言葉が希望に

ペリンカは報道陣とのセッションでひとつかふたつ、ストーリーを作ることで知られる。ここにそのひとつを伝えよう。

「すごく考えていたことのひとつは、このすべてにおけるスポーツの役割だ。私のデスクにはネルソン・マンデラの言葉がある。毎朝それを見て、それが希望になるんだ」。

「彼は、スポーツには世界を変える力があると言っている。これほど人々を団結できる力はないとね。スポーツは、それまで絶望しかなかったところに希望を呼び起こすことができるんだ」。

「今は世界全体の健康と安全が第一。COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大を緩めようと、人々が大変な措置を取ってきたと思う。いくらかの成功を示していると願う数字もある。一方で、もちろん、我々は最も大変な時期にある街にいる世界中の人々のことを思い、祈っている。どこかの段階で、マンデラが言うようにスポーツが戻り、これを乗り越える希望の光となることを願う」。

「我々全員がそれを必要とし、それを望んでいると思うんだ。それは我々に希望をもたらすものだ。政府の医療当局やリーグが、ファンや選手たちにとって安全だと感じた時にね。我々が経験しているすべての結果として、必要になるであろう癒しの一部になると期待されるプラットフォームを我々は探る」。

原文:Rob Pelinka Discusses Maintaining Hope, Kobe, and Nelson Mandela by Mike Trudell/Lakers.com(抄訳)​


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