渡邊雄太と八村塁が直接対決でマッチアップ、八村が3試合連続二桁得点も軍配はラプターズに

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通算3度目の日本人対決が実現、直接のマッチアップは史上2度目

1月22日(現地21日)にワシントンDCのキャピタル・ワン・アリーナで行われたトロント・ラプターズ対ワシントン・ウィザーズの一戦で、ラプターズの渡邊雄太とウィザーズの八村塁がそれぞれ途中出場し、現在のNBAチームに在籍する2人の日本人選手の直接対決が実現した。

直近6回(昨季3回、今季3回)の両チームの対戦でおあずけとなってきた日本人対決は、約2年ぶり、通算3度目の実現。試合は109-105でラプターズが勝利している。

八村は今季最長となる19分50秒間のプレイで3ポイントショット3本中1本成功を含むフィールドゴール12本中5本成功。11得点をあげた(フリースロー試投なし)。また、チーム最多の8リバウンドも記録。ターンオーバーやパーソナルファウルはなく、出場時のチームの得失点差を示すプラスマイナスは-13だった。

一方の渡邊は5分47秒間のプレイでFGやFT試投はなく、2リバウンドをマーク。プラスマイナスは-2だった。

『ジャパン ヘリテージ ナイト』(日米友好を祝うイベント)として注目される中、八村と渡邊は第1クォーター残り4分25秒に同時に出場。八村がケンテイビアス・コールドウェル・ポープと、渡邊がパスカル・シアカムと交代し、会うのは東京オリンピック以来という2人が一緒にコートに立った。

最初のウィザーズのポゼッションで、八村と渡邊はマッチアップ。両選手がNBA公式戦のコートで直接マッチアップしたのは、渡邊がメンフィス・グリズリーズに在籍していた2019年12月15日(現地14日)の第2Q以来だ。この時は渡邊が八村のフェイダウェイショットを防ぐ場面があった。

そして今回も、渡邊が守る中、八村が第1Q残り4分12秒にジャンプショットを放ったが決まらず。こぼれ球を渡邊が拾ってリバウンドを記録した。渡邊は同2分39秒にもディフェンシブリバウンドを拾っている。

第1Q残り1分12秒、八村はドライブからのレイアップでこの日初得点をマーク。同42秒のステップバックジャンパーは外れ、FG3本中1本成功の2得点で第1Qを終える。第2Q最初のプレイでも八村はトップから3Pを放つが、これも決まらなかった。

第2Q残り10分38秒、渡邊はギャリー・トレントJr.との交代でベンチへ。年明け初戦を終えてからNBAの安全衛生プロトコル入りして4試合を欠場し、直近の2試合連続でベンチ入りしながら出場機会がなかった渡邊は、ここでこの日のプレイ終了となった。

一方、八村は第2Q残り10分9秒、フェイダウェイジャンパーを沈めると、同9分37秒にはドライブから見事なステップを見せてレイアップ。同7分48秒にも素早い反転からジャンプショットを決めて8点目とし、同6分34秒にコーリー・キスパートとの交代でベンチに下がった。

54-55とウィザーズが1点を追って迎えた後半、八村は第3Q残り5分13秒にスペンサー・ディンウィディーとの交代で再登場。同3分8秒にブラッドリー・ビールのアシストからこの日最初にして唯一の3P成功を記録し、3試合連続で二桁得点を達成する。

八村は第4Q残り7分56秒、モントレズ・ハレルのパスを受け、ゴール下でダンクを叩きこもうとするが、シアカムのブロックに遭って得点ならず。同7分14秒、コールドウェル・ポープとの交代でベンチに下がり、この日のプレイを終えることになった。

試合はラプターズが第4Qに一時18点をリード。だが、ウィザーズはこのクォーターで13得点をあげたビールの活躍やハレルの連続5得点で、残り1分10秒で102-102と同点に追いつく。

しかし、残り59.5秒にフレッド・バンブリートの3Pで再びリードしたラプターズは、さらにOG・アヌノビーのレイアップとシアカムのFT2本で突き放し、3連敗を回避した。

ラプターズ(22勝21敗)は新人スコッティー・バーンズが自己最多の27得点、8リバウンド、バンブリートが21得点、12アシスト、シアカムが21得点、7リバウンド、トレントJr.が13得点、アヌノビーが12得点、9リバウンド、クリス・ブーシェイが10得点、7リバウンドを記録している。

一方、ここ4試合で3つ目の黒星を喫したウィザーズ(23勝23敗)は、ビールが25得点、8アシストを記録した一方で、自己最多の9ターンオーバー。そのほか、ディンウィディーが17得点、7リバウンド、7アシスト、ハレルが10得点をマークした。

ロード5連戦を終えたラプターズは、1月24日(同23日)にポートランド・トレイルブレイザーズをホームに迎える。一方、ホーム8連戦中のウィザーズは同日、ボストン・セルティックスと対戦する。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ