スタン・バンガンディがペリカンズのヘッドコーチに就任へ

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Stan Van Gundy

10月21日(日本時間22日)、ニューオーリンズ・ペリカンズがベテランNBAコーチのスタン・バンガンディを新ヘッドコーチとして迎えることに合意したと報じられ、バンガンディ本人がツイッター上でその事実を認めた。

「才能溢れるニューオーリンズ・ペリカンズに加わることができとても興奮している。選手たち、ミセス・ベンソン、デイビッド・グリフィン、トレイジャン・ラングドン、そして彼らのスタッフと共に働けることがとても光栄です。選手たちと話し合い、このプロセスを開始することが待ちきれません」。

バンガンディは直近ではターナー・スポーツでNBAアナリストとして活躍していた。それまでは2003年から2018年まで12シーズン、NBAコーチとしてマイアミ・ヒート(2003-2006)、オーランド・マジック(2007-2012)、デトロイト・ピストンズ(2014-2018)を指揮している。

ペリカンズは8月上旬に、ここ5シーズンでヘッドコーチを務めていたアルビン・ジェントリーを解任している。昨季は30勝42敗の成績で、ドラフト全体1位のザイオン・ウィリアムソンとオールスターに初めて選出されたブランドン・イングラムを擁しながらも、シーズン再開後の8試合ではわずか2勝しかあげることができず、2試合目にしてプレイオフに進出できないことが決まった。

複数の報道によると、多くの候補者の中からバンガンディHCが選ばれた理由は、若い才能を伸ばし、ディフェンスの優れたチームを構築できる能力が大きかったという。バンガンディHCがコーチしたヒートのチームがディフェンス効率で10位を下回ったことは一度もなく、マジックでは3シーズン連続(2008-2011)でディフェンス効率トップ5にランクイン。ピストンズのヘッドコーチに就任する直前のシーズン(2013-14)では25位だったディフェンス効率が、最後の2シーズンではトップ10入りを果たしていた。

NBAのHCとしてレギュラーシーズン通算907試合で523勝384敗の成績を誇り、2009年にはマジックをNBAファイナルへと導いている。ドワイト・ハワードを中心に組み立てたオフェンスがファイナル進出へと繋がった。ハワードはバンガンディHCの下でMVP候補へと成長し、3シーズン連続で最優秀守備選手(2008-2011)に選出されている。さらに、ジャミア・ネルソンとラシャード・ルイスはそれぞれバンガンディHCの下でキャリア唯一のオールスター選出を経験し(2008-09)、控えのライアン・アンダーソンはMIP(最優秀躍進選手賞)に選出されている(2011-12)。

ヒートのヘッドコーチとしては112勝73敗の成績を収め、ドウェイン・ウェイドという若き才能と共にチームの新時代を築いた。2004-05シーズンの前にロサンゼルス・レイカーズから元MVP選手のシャキール・オニールをトレードで獲得したヒートは、イースタン・カンファレンス・ファイナルまで進みながらもデトロイト・ピストンズに敗退し、翌2005-06シーズンには11勝10敗のスタートを切ったのちにバンガンディは解任され、現在ヒートの球団社長であるパット・ライリーが後任を務めた。

ピストンズでは4年間ヘッドコーチとバスケットボール運営部門代表を務め、152勝176敗の成績でプレイオフには1度だけ出場した。2016年にクリーブランド・キャバリアーズ相手にファーストラウンドで0勝4敗の敗退を喫している。2017-18シーズンにはロサンゼルス・クリッパーズから元オールスターフォワードのブレイク・グリフィンをトレードで獲得。好スタートを切りながらも、終盤に調子を崩し、2シーズン連続でプレイオフを逃している。

原文:Stan Van Gundy agrees to become coach of Pelicans by NBA.com


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