マイアミ・ヒートは11月7日(日本時間8日)、NBAで20年を戦い、3回の優勝を経験したユドニス・ハズレムがフロントオフィス入りしたことを発表した。
ハズレムはバスケットボール発展部門のバイスプレジデントを務め、コーチングスタッフのリソース、ヒートとスカイフォースの双方の選手たちのメンターとなり、コミュニティやビジネスにおいて球団を代表する。
ヒートのパット・ライリー社長は「マイアミで生まれ育ったハズレムは、20年にわたってヒートの成功に欠かせない存在でした」と話している。
「ここマイアミでその素晴らしいレガシィ(遺産)を基に築き続けることを選んでくれたのは素晴らしいことです」
昨季をもって20年を過ごしたNBAでの現役キャリアに終止符を打ったハズレムは、NBA優勝3回、イースタン・カンファレンス制覇7回、ディビジョンタイトル獲得12回。ポストシーズンを16回経験しており、2シーズン連続でプレイオフを逃したことはない。
ハズレムはコービー・ブライアント、ダーク・ノビツキーとともに、ひとつの球団に20年超在籍した歴代でも3人のひとり。球団最長となる16シーズンでヒートのキャプテンを務め、リバウンド、オフェンシブリバウンド、ディフェンシブリバウンドはいずれも球団最多の数字を記録した。ドラフト指名外からチームの歴代最多リバウンド記録を樹立したNBA史上唯一の選手だ。通算5791リバウンドは1966年以降のドラフト指名外選手として、モーゼス・マローン、ベン・ウォーレス、ブラッド・ミラーに続く歴代4位の数字となる。
リバウンドの球団記録のみならず、ハズレムは出場試合、先発出場試合、出場時間で球団2位、フィールドゴール成功、ダブルダブル達成で同5位、得点で同7位、FG成功率で同9位、ブロックで同10位、スティールで同11位の数字を残した。
ポストシーズンでもオフェンシブリバウンドはヒート歴代トップ。リバウンドと出場試合は同2位、ディフェンシブリバウンドと先発出場、出場時間は同3位、ダブルダブル達成は同5位、FG成功とフリースロー成功は同7位、得点、ブロックは同8位、二桁得点は同9位タイの数字だ。なお、ポストシーズン出場147試合は、ドラフト指名外選手としてはリーグ歴代最多となる。
マイアミ出身のハズレムは、ユドニス・ハズレム財団を通じ、コミュニティへの貢献活動を続けている。