渡邊雄太がサンズとの契約を会見で報告「またこれから新しい挑戦が始まる」

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Yuta Watanabe
(Reo Onishi)

7月9日、フェニックス・サンズと契約した渡邊雄太が2023-2024シーズンの活動に関するオンライン記者会見を開き、正式にサンズと契約を結んだことを報告した。

昨季はブルックリン・ネッツでプレイした渡邊は、このオフシーズンにフリーエージェントとしてサンズと契約し、それが2年契約であることも明かした。渡邊は「すごく来シーズンに関して楽しみにしています」と語った。

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「これで無事契約が決まって、ワールドカップ(FIBAバスケットボールワールドカップ2023)も万全の状態で精神的には臨めるかなっていうふうに思っているんで、とりあえず無事契約が決まって良かったと思っていると同時に、またこれから新しい挑戦が始まるんで、頑張っていかなきゃいけないなっていう想いです」

より高額なオファーもあった

渡邊はフリーエージェント市場が解禁になってから、10チーム以上のチームから声がかかったという。サンズよりも金額の高い契約のオファーもあったものの、最終的には一番熱量が高かったサンズを選ぶこととなった。

より高い金額のオファーは「正直考えはした」と渡邊は語る。

「ただ現状、自分のことを考えたときにやっぱり今はお金じゃなくて、自分がやりたい場所でプレイをするっていうのが大事かなっていうふうに思いました」

サンズはFA市場が解禁になってすぐに、ロサンゼルスにいた渡邊のもとにフロントの人間が足を運び交渉したと言う。オーナーからの電話などもあり、どれだけ自分を欲してくれているのかが伝わったことが、サンズと契約する決め手のひとつとなった。

再びデュラントとチームメイトに

サンズにはネッツ時代にチームメイトだったスーパースターのケビン・デュラントが所属しているが、「契約を決めて一番最初に連絡をくれたのが彼だった」と渡邊は嬉しそうに話した。

「彼から連絡が来てニュースになったことを僕も知った感じで、『また雄太と一緒にプレイできるのがすごく楽しみ』っていうふうに言ってくれました。すごく本当にありがたいなというふうに思っていますし、僕自信も去年KDとプレイしててすごい楽しかったんで、また同じように楽しい時間を過ごせたらなと思っています」

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契約も決まって来季の所属場所が決まった渡邊は現在日本に帰国しており、この夏に開催されるワールドカップの出場を控えている。「元々仮にチームが決まろうが決まるまいが、このワールドカップはずっと出るつもりでした」と話す渡邊は、今回の日本、インドネシア、フィリピンの共催で行われるワールドカップへの想いは強い。

自国開催の東京オリンピックでは無観客だったこともあり、大勢の日本のファンの前でプレイできることをとても楽しみにしていると語った。オリンピックの際は事前の強化試合も高い強度で参加していたものの、それがケガに繋がったこともあり、今回は強化試合に関してはセーブしながら参加すると説明した。

ワールドカップは8月25日から開催され、日本は沖縄アリーナでのグループ戦を戦う。同じグループにはオーストラリア、ドイツ、フィンランドと強豪が名を連ねる。日本代表のリーダーとしてチームを導き、激闘を終えた上でNBAの2023-24シーズンを迎えることとなる。

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。
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