引退したトム・ブレイディがNFL復帰の可能性を否定せず「けっしてないとはけっして言わない」

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Tom Brady
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アメリカンフットボール史上、不世出のクォーターバックとしての経歴を歩んだトム・ブレイディが現役引退を発表してから1週間しか経っていないが、早くもNFLへ復帰する可能性について語り始めた。

ブレイディは毎週出演しているポッドキャスト『Let's Go!"』(ジム・グレイ司会)の中で、NFLへ復帰したいと思っているわけではないと言ったが、その可能性を否定もしなかった。

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「僕はただ物事が起きるままに受け入れるだけだよ。それが一番のやり方だと思うし、あれこれ考えたりはしない。だから、けっしてないとはけっして言わないよ(Never Say Never)。それと同時に、僕は自分の決断にとても満足している。今から6か月後に自分がどう感じるかは分からないけどね」とブレイディは言った。

ブレイディがインスタグラム上でNFLからの現役引退を発表したのは2月1日(日本時間2日)のことだ。その決断はタンパベイ・バッカニアーズが30-27のスコアでロサンゼルス・ラムズに敗れ、NFLプレーオフからの敗退が決まってから、たった2週間しか経っていなかった。

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ブレイディは引退を発表した投稿の中で、「100%競技者としてフットボールに臨む」ことができるかどうか分からないと述べた。そして家族と過ごす時間を増やしたいと思うことが決断を後押ししたとも述べた。

ブレイディはただ、どのような可能性も否定はしない。あるいは競技をしたいと思う気持ちがまた現れるかもしれない。

「僕はその時点であり得るベストな決断を下すように努める。先週僕が下した決断はそれだよ。繰り返しになるけど、僕は復帰したいと思っているわけではまったくない。だけど、僕は現実的なのさ。人生にはいつ何が起きるかは誰にも分からないだろう。僕は競技することが大好きだったよ。でも今は競技以外のことをするのを楽しみにしている。それが本当に正直な気持ちだよ」

仮にブレイディが引退を取りやめると決めた場合、NFL全体で熱い争奪戦が巻き起こるだろう。44歳で迎えた今シーズン、パス成功率は67.5%で5,316ヤードを獲得した。これはリーグの歴史でも2番目の記録である。さらに43個のパッシング・タッチダウンを決め、13勝4敗でレギュラーシーズンを終えた。そして喫したインターセプトはたったの12個だったのだ。

もし2022年中にブレイディの気が変われば、バッカニアーズに保有権がある。ブレイディとの契約があと1シーズン残っているためだ。バッカニアーズはブレイディの復帰を歓迎するはずだ。この偉大なクォーターバックの後継者はいないからだ。そうでなくても、ブレイディをトレードで欲しがるチームはNFLに数多くあるだろう。

もっとも、あくまで現在のところではあるが、ブレイディは引退から復帰することを望んではいないようだ。あるいはそのうちに気が変わるかもしれない。しかし22年の現役生活と7回のスーパーボウル優勝を終えた後で、今のブレイディは休息することを楽しんでいるようだ。

(翻訳:角谷剛)

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Jacob Camenker is a senior content producer at The Sporting News.
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