長年にわたってNBAで審判を務めてきたエリック・ルイス氏は、ソーシャルメディアの使用に関する疑惑が浮上したことで、リーグの調査対象となっていた。だが、その調査が終了した。
NBAは8月30日（日本時間31日）、これまで19シーズンにわたって笛を吹いてきたルイス氏が、引退することをリーグに通告したと発表した。決断を受け、NBAは調査を終えたとしている。
ここでは、ルイス氏に対するNBAの調査やその理由についてまとめた。
エリック・ルイス氏に対するNBAの調査
5月、NBAインサイダーのマーク・スタイン記者は、ルイス氏のソーシャルメディア活動に関してリーグが調査を開始したと報じた。ルイス氏については、NBAの規則に反し、「X」（旧ツイッター）の匿名アカウントを使ってレフェリングについてコメントしているとの疑惑が浮上していた。
該当アカウントによる疑わしい投稿に気づいたユーザーにより、ソーシャルメディアで疑惑が持ち上がったことで、リーグは独自の調査に乗り出した。ルイス氏と疑われるユーザーネーム「@CuttliffBlair」のアカウントは、疑惑が浮上してすぐに停止されている。
ルイス氏の引退を受け、NBAは調査終了を正式に発表した。
The following was released by the NBA. pic.twitter.com/ThEXZZcrl7
— NBA Official (@NBAOfficial) August 30, 2023
なぜNBAはエリック・ルイス氏を調査？
匿名アカウントを持つことはNBAの規則に反していない。だが、審判はリーグの承認なしにレフェリングについて公に発言することを認められていない。該当アカウントとルイス氏が直接結びつくことをNBAが明らかにしていたら、同氏に処分を科していた可能性がある。
該当アカウントはいくつかの投稿をしており、これらが疑いを招いていた。投稿はほぼ全面的にNBAの審判を擁護するものだった。
エリック・ルイス氏とは？
ルイス氏は長くNBAで審判を務め、2022-2023シーズンを前にレギュラーシーズンで1098試合、プレイオフで82試合を担当。2019年、20年、21年にはNBAファイナルでも笛を吹いた。
ベスーン＝クックマン大学でバスケットボール選手だったルイス氏は、高校、大学、Gリーグでの審判経験を経て、NBAで審判を務めるようになった。
原文：Eric Lewis NBA investigation, explained: What to know about NBA referee's burner account allegations（抄訳）
