11月20日から中東・カタールでサッカーのワールドカップ（FIFA W杯2022）が行われる。ここでは、日本代表の一員として世界に挑む選手たちのプロフィールを紹介する。
冨安健洋はどんな選手？
名前：冨安 健洋（とみやす たけひろ）
生年月日：1998年11月5日
年齢：24歳
身長：187cm
出身地：福岡県福岡市
ポジション：DF
所属クラブ：アーセナル（イングランド）
久保建英、伊藤洋輝に次ぐ3番目の若さでワールドカップ出場をつかんだ冨安健洋。24歳になったばかりではあるが、代表キャップは29を数える。守田英正や鎌田大地よりも多いという事実が示すとおり、すでにチームの要としての地位を確立している。
冨安はディフェンダーに求められる能力すべてを高次元で兼ね備えている選手と言える。恵まれた体格を生かした空中戦、一瞬の隙を逃さないタックル、広範囲をカバーできるスピード、両足から放たれる高精度のパス。あらゆるプレーをハイレベルでこなすことができるため、適応可能なポジションも多い。育成年代はボランチ、センターバックとしてプレーしてきたが、近年は右サイドバック、さらには左サイドバックでの起用も増えてきている。
アビスパ福岡のアカデミーで育ち、17歳でプロ契約を締結。それから2年と経たないうちにシントトロイデンVVへの移籍をつかんだ。日本でのラストプレーとなったJ1昇格プレーオフ決勝では199cmの身長を誇るシモビッチを完封して話題を呼んだ。ベルギーでもわずか2シーズンでボローニャにステップアップ。2021/22シーズンからはアーセナルでプレーしている。
今シーズンの活躍
今シーズンはアーセナルに移籍して2年目。1年目は負傷時を除くほとんどの試合に出場したが、今シーズンはプレシーズンに筋肉系のトラブルが続き開幕戦を欠場。その後も序盤戦は交代出場からわずかなプレータイムしか得ることはできなかったが、10月に入ってからは負傷者の増加も手伝って出場時間を伸ばした。しかし、11月3日のヨーロッパリーグで負傷交代。太もものトラブルと見られるが、状態が懸念される。
海外での評価
冨安は今、最も世界で高い評価を得ている日本人の1人だ。シントトロイデンVVでのパフォーマンスがすぐさまイタリアの目に留まり、複数のチームが獲得を検討。結果的には推定移籍金700万ユーロでボローニャへと移籍した。
ボローニャではシニシャ・ミハイロビッチ監督の寵愛を受け、主に右サイドバックでプレー。退団の際には「最も信頼し、バックラインすべてのポジションをカバーしてくれる選手を失った」と冨安を惜しんだ。「胸を張って送り出せるまで育てられたことを誇らしく思う」という言葉も残した。
推定2300万ユーロという移籍金が、アーセナルの冨安への評価だ。その期待に違わずレギュラーを張り続け、スタジアムで自身の名前が歌われるほどにファンからも愛される存在となった。『The Athletic』は「未知の選手として加入したが、今や安心感をもたらす存在。見れば見るほどバーゲンだった」と移籍金以上の価値のある移籍だったと評している。
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日本代表 選手名鑑
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