12月18日(日本時間19日)、2022年FIFAワールドカップ・カタール2022の決勝戦でアルゼンチンがフランスを破って通算3度目の優勝を果たした。王者アルゼンチンを筆頭に、出場したチームは多額の賞金を獲得する。
近年のワールドカップで、FIFAは賞金を出し惜しみしてこなかった。2022年大会も同じだ。各チームは巨額の賞金を手にすることができる。
ここでは、カタールで用意される賞金額や、各チームが得られる金額をひも解いていく。
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2022年ワールドカップの賞金総額
FIFAはカタールでの2022年ワールドカップに4億4000万ドルの賞金を割り当てた。
これは2018年大会から4000万ドルの増額となる。ブラジルで開催された2014年大会の賞金は3億5800万ドルだった。
非常に大きな金額だが、2022年大会のFIFAの収益見込みは46億ドル。放映権料だけでも26億ドルの収益だ。
2022年W杯優勝チームであるアルゼンチンの賞金額は?
FIFAは2022年4月、カタール・ワールドカップの優勝チームに4200万ドルの賞金が贈られることを発表した。
これは2018年と比べて400万ドルの増額であり、過去40年にわたって優勝賞金が大きく増えてきた傾向が続いている。
2006年大会以前は、ワールドカップ優勝チームが1000万ドル以上を手にすることはなかった。1982年大会の王者イタリアがその努力で手にしたのは、推定でわずか220万ドルだった。
2002年に各国代表チームがFIFAに賞金額の増額を強く求め、ワールドカップの収益増の中で、成功したチームたちにその利益が還元されるようになった。
ワールドカップ優勝チームの獲得賞金額
年 | 賞金額(米ドル) |
2022 | 4200万 |
2018 | 3800万 |
2014 | 3500万 |
2010 | 3000万 |
2006 | 2000万 |
2002 | 800万 |
1998 | 600万 |
1994 | 400万 |
1990 | 350万 |
1986 | 280万 |
1982 | 220万 |
2022年W杯で各チームが手にする金額は?
2022年ワールドカップに出場するだけで、各チームは150万ドルの参加費を手にする。だが、大会で決勝トーナメントに進出することで、各チームはさらに大きな金額を得ることができる。
FIFAが発表した賞金の内訳によると、カタールで準決勝に進出したチームは、2006年のワールドカップ覇者よりも高額の賞金を得ることになる。
2022年W杯杯の到達ステージごとのチームの獲得賞金額
2022年大会成績 | 賞金額(米ドル) |
グループステージ | 900万ドル |
ベスト16 | 1300万ドル |
ベスト8 | 1700万ドル |
4位 | 2500万ドル |
3位 | 2700万ドル |
準優勝 | 3000万ドル |
優勝 | 4200万ドル |
2022年W杯出場各国の獲得賞金額
国 | 賞金(米ドル) |
アルゼンチン | 4200万ドル |
フランス | 3000万ドル |
クロアチア | 2700万ドル |
モロッコ | 2500万ドル |
ポルトガル | 1700万ドル |
イングランド | 1700万ドル |
ブラジル | 1700万ドル |
オランダ | 1700万ドル |
スイス | 1300万ドル |
スペイン | 1300万ドル |
ポーランド | 1300万ドル |
セネガル | 1300万ドル |
韓国 | 1300万ドル |
日本 | 1300万ドル |
オーストラリア | 1300万ドル |
アメリカ | 1300万ドル |
ガーナ | 900万ドル |
ウルグアイ | 900万ドル |
セルビア | 900万ドル |
カメルーン | 900万ドル |
カナダ | 900万ドル |
ベルギー | 900万ドル |
コスタリカ | 900万ドル |
ドイツ | 900万ドル |
デンマーク | 900万ドル |
チュニジア | 900万ドル |
サウジアラビア | 900万ドル |
メキシコ | 900万ドル |
ウェールズ | 900万ドル |
イラン | 900万ドル |
カタール | 900万ドル |
エクアドル | 900万ドル |
W杯で選手たちが手にする金額は?
成功したどのチームでも重要な存在である選手たちには、ワールドカップで金銭的な利益もある。
基本となるサラリーは各代表チームや選手間で異なるが、各チームが得る賞金額から選手たちへの分配がある。
FIFAは各チームが選手への分配額を決めることを認めており、ドイツは2006年の地元開催でタイトルを獲得した場合に40万ドルを各選手に約束していた。
2022年大会では、オーストラリアが各選手に22万6000オーストラリアドルを支払い、決勝トーナメントに進出すればさらに29万ドルが支払われると報じられている。
他の国々は、それぞれの連盟の財政状況に応じ、これらの額から多少増減させた額を各選手に提示するとみられる。
2022年W杯と2023年女子W杯の賞金額の比較
FIFAは以前、オーストラリアとニュージーランドで開催される2023年女子ワールドカップの賞金総額を6000万ドルと発表していた。
2022年にカタールで与えられる金額の1/7にも満たない。だが、2019年の女子ワールドカップの推定賞金3000万ドルからは倍増となる。
2019年大会の賞金額も、カナダで開催された2015年の女子ワールドカップでFIFAが用意したとみられる1500万ドルの2倍だ。
『ABC』は7月、FIFAが2023年女子ワールドカップの賞金額をさらに増額させる可能性があると報じ、1億ドルという金額が伝えられている。
5月には、アメリカの男子代表と女子代表が、2022年と2023年の両ワールドカップで手にする賞金を合算して分配することで合意した。
アメリカサッカー連盟のシンディ・パーロウ・コーンは当時、「本当に歴史的な瞬間です。これらの合意は、ここアメリカ合衆国におけるゲームを永遠に変え、世界中でも変える可能性を秘めています」と話している。
「アメリカサッカー連盟と女子代表チーム、男子代表チームの選手たちは、これらの新たな合意で、関係をリセットし、相互の成長と協力の非常に刺激的な新しい段階へと我々を導き、アメリカで卓越したスポーツにするという使命を果たし続けていきます」
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