2026年W杯は北米3カ国の共催に決定 総会選挙でモロッコに大差

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米国、カナダ、メキシコがモロッコを破り、2026年のFIFAワールドカップ(サッカーW杯)開催地に決定した。北米3か国が134票、モロッコは65票だった。ワールドカップの共催は2022年の日韓以来となる。

3か国での開催はワールドカップ史上初。3か国のうち米国は1994年に、メキシコは1970年と1986年に開催国となっている。

米国とカナダは今年のワールドカップに出場できていないだけに、この投票結果は意味あるものとなった。

米国のドナルド・トランプ大統領に政治的な議論があることがモロッコ有利に働くのではないかとの指摘もあったが、米国、カナダ、メキシコの3か国はずっと優勢だった。

モロッコは、グアム、プエルトリオ、米領サモア、米領バージン諸島といった米国領が利害を考慮して投票を棄権するという後押しを得た。

スペインも投票しなかった。RFEF(スペインサッカー連盟)のルイス・ルビアレス会長はモスクワのFIFA総会に参加せず、代わりにクラスノダールでフレン・ロペテギ監督の電撃解任を発表したのだ。

会場の規格と、すでに使用可能な競技場のある北米3か国が選ばれた。新競技場建設が必要なモロッコの案は、FIFAから「リスキー」とされていた。

「3か国を代表して、この栄誉に心から感謝したい。われわれを信頼し、2026年の開催を任せてくれたいただけたことに感謝したい」と、米国サッカー協会のカルロス・コルデイロ会長は舞台上で感激しながら言った。

「この美しいスポーツは国境も文化も越える。いま、サッカーは唯一の勝者だ」(同会長)。

今年開催されるワールドカップ、米国は6か国による北中米カリブ海5次予選で6チーム中予想外の5位に終わって出場できなかった。

カナダはその手前、北中米カリブ海4次予選で姿を消していた。これまでワールドカップに出場したのは1986年に一度だけ。3戦全敗に終わった。

メキシコは今年の大会に出場する。グループFでドイツ、スウェーデン、韓国と対戦する。

原文:U.S., Canada & Mexico to host 2026 World Cup
翻訳:Hirokazu Higuchi

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