新ヘビー級統一王者ウシク、ジョシュアとの再戦後にフューリーvsワイルダー戦勝者との対戦を熱望

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オレクサンドル・ウシク

新WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者となったオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)と、前王者アンソニー・ジョシュア(英国)の再戦が来年2月か3月になるとウシクのプロモーターが認めた。またウシクは再戦勝利後の青写真として、WBC同級世界王者タイソン・フューリー(英国)対デオンテイ・ワイルダー(米国)の勝者との統一戦を口にした。

現地時間の9月25日、英国ロンドンのO2アリーナでジョシュアを3-0の判定勝ちで下した新王者ウシク。試合後、ジョシュアが再戦について「110%やる」と発言すれば、ウシクも受けて立つ姿勢を見せていた。

ウシクのプロモーターであるオレクサンドル・クラシュク氏は、両者の再戦が来年の2月か3月になると認めた。ジョシュアのプロモーター、エディー・ハーン氏がこの時期を挙げていた。ウシク陣営としては地元ウクライナ・キエフのオリンピスキ・スタジアムで行いたいとしているが、収益面などから見て再戦も英国で行われる公算が強いようだ。

ただ、再戦はジョシュアにとってリスクのある戦いと見られ、再び敗れることがあればこれまで築き上げたブランドが崩壊しかねない。アンディ・ルイス・ジュニア相手の奪還戦とは違い、テクニックで抑え込まれた今回の敗戦もあって、リベンジへの壁がより高くなっている。ベルトなしでもフューリーとの英国人頂上対決を行うと口にしたが、ウシクに2度も敗れたとなると実現性自体が危うくなるだろう。

対してウシクはこの再戦に勝って、(10月9日に行われる)フューリー対ワイルダー戦の勝者との統一戦を行うという青写真を語っている。いずれにせよ、再戦の勝者がヘビー級の"絶対王者"に近づくのは間違いない。

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。
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