ルクレールがフェルスタッペンを3度オーバーテイク、第3戦以来の今季3勝目|F1第11戦オーストリアGP決勝

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現地時間7月10日、FIA(国際自動車連盟)F1世界選手権の第11戦オーストリアGP(シュタイヤーマルク州、レッドブル・リンク)の決勝が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールが宿敵マックス・フェルスタッペンを3度オーバーテイクしたうえで、第3戦オーストラリアGP以来となる今季3勝目をあげ、『3』づくしの勝利となった。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位はルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。

敵地レッドブル・リンクでルクレールが『3』づくしの勝利

現地時間9日の夜から振り続けた雨は決勝までには止み、気温(すべて摂氏)は約20度、路面温度は約30度と低め。ドライコンディションではあったものの、雨の影響で前日までのラバーはなかば失われており、一部マシンはデグラデーションに苦しむことになる。各車スタートタイヤはミディアムが多数、ハードが少数でグリッドについた。

ポールポジションのフェルスタッペンは、スタート直後は快調に飛ばすも、2番手のルクレールが12周目でオーバーテイク。その後もルクレールのタイヤ交換時にフェルスタッペンが先行しては、コース復帰したルクレールが抜き返すという展開が計3度続いた。フェルスタッペンはどのタイヤを履いてもデグラデーションが激しくペースを伸ばせず、ルクレール側もスロットル不全で綱渡り状況が続いていた。両者お互いにトラブルを抱えながらも、ルクレールが第3戦以来遠ざかっていた勝利をつかんだ。

フェルスタッペンは2位となったが、62周目に先行するルクレールの記録を上書きする形でファステストラップ(1:07.275)を刻み追加点は確保した。しかし、これまで顕著な問題がなかったデグラデーションの原因解明を急ぐ必要がでてきた。

スプリントの結果からは2強が上位を占めるかと思われたが、レッドブルはセルジオ・ペレスがジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触によるダメージで25周目に戦線離脱。フェラーリもカルロス・サインツが中盤過ぎまでフェルスタッペンと争うも、56周を終えたところでパワーユニット(PU)からの出火によりまさかのリタイアとなった。結果的にメルセデスのハミルトンが3位となり、2大会連続の表彰台入りを果たした。僚友ラッセルは4位に続いた。

日本人ドライバーの角田裕毅は、この週末、グリップ不足で不調にあえぎ16位。僚友のピエール・ガスリーも15位とアルファタウリ勢は得点圏内には遠い結果となった。

各スタンディングに大きな変化なし

オーストリアGP決勝結果を受けて、11戦が終了し、今季の折り返し地点を過ぎたことになる。

ドライバーズランキングは、フェルスタッペンが変わらず1位で208点、2位のルクレールは170点でわずかながらだが38点差に縮めた。3位はペレス(151点)、4位はサインツ(133)でともにリタイアで無得点だった。5位のラッセルは128点となり、サインツに5点差。6位のハミルトンは109点となった。角田は無得点で16位(11点)。

コンストラクターズランキングもトップ3は、1位レッドブルは359点、2位フェラーリは303点、3位メルセデスは237点で、元々の点差もあって大きな変化はなかった。

次戦のフランスGPは第12戦となり、7月22日(金)、ポール・リカール・サーキット(ル・キャステレ村)でのFP1から開幕する。決勝は日本時間では24日(日)22時スタートとなる。

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。
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