ゴールデンステイト・ウォリアーズが3月3日(日本時間4日)、NBAファイナル2022の再戦となったボストン・セルティックスとの一戦で、球団史上ワースト4位となる大敗を喫した。
ウォリアーズは第1クォーターで22点のビハインドを背負うと、最大56点差を許し、88-140と52点差の黒星を喫した。第1Qだけでセルティックスのジェイレン・ブラウンに3ポイントショット5本成功の19得点を許している。
Jaylen Brown is scorching early!
19 PTS in just 7 minutes 🔥
GSW-BOS on ABC pic.twitter.com/6sCl0ZblLZ — NBA (@NBA) March 3, 2024
試合後、ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが52点差という大敗に言及し、ブラウンに対する守備の戦略について話した。
「完全な守備の戦略をしなかったと思う。ロッカールームをでる15分くらい前に決めたんだ」
グリーンは自分が「賛成」していたと述べている。
Draymond Green said the Warriors implemented the strategy to sag off Jaylen Brown “like 15 minutes before we left the locker room.”
“I thought it was fun to try. I was actually all for it.”
“It didn’t work. Oh well. We move on.” pic.twitter.com/SVuwRkCGCH — Anthony Slater (@anthonyVslater) March 3, 2024
だが、ウォリアーズはブラウンに第1Qで3P9本5本成功を許し、わずか22分間の出場で29得点を決められた。セルティックスに3P49本中25本成功を許した一方で、自分たちは41本中7本成功にとどまり、後半からスターターを休ませている。
直前で戦略を立てたことについてのグリーンのコメントや、早々に白旗を上げるというスティーブ・カー・ヘッドコーチの決断は、ウォリアーズがウェスタン・カンファレンスでプレイイン・トーナメント進出を競う上で興味深い。
カーHCやウォリアーズに対して公正を期すならば、この日の試合は彼らにとって東地区でのロード4連戦の最後の試合だった。ステフィン・カリーはひざのケガを抱えながらプレイしている。この試合まで、ウォリアーズはロードで8連勝を飾っていた。
ブラウンにショットを打たせるウォリアーズの戦略は裏目に出た。セルティックスのジョー・マズーラHCは「本当に感謝しているよ」と話している。
「とにかく『ありがとう』と言って、ジェイレンを鼓舞し続けた。プレイを続けるように彼に力を与えてくれたチームメイトたちの功績でもある」
今季の3P成功率は約35%というブラウンは、ウォリアーズの戦略が「少し失礼」だったと話したうえで、それを生かせたことを喜んだ。
東地区のトップに立つセルティックスに対し、ウォリアーズは西地区10位のロサンゼルス・レイカーズと同率になった。ただ、プレイオフ進出が確定する6位とは2.5ゲーム差だ。
※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。
翻訳:坂東実藍
編集:スポーティングニュース日本版編集部