ひとりは6フィート1インチ(約185cm)で214ポンド(約97kg)。NFLのランニングバックのような体格で、コートのいたるところで相手のボールハンドラーを苦しめる。もうひとりは6フィート6インチ(約198cm)で190ポンド(約86kg)。長い腕を使ってパスを阻み、攻撃を不安定にさせることで知られる。
ニューオーリンズ・ペリカンズは、ドリュー・ホリデーをトレードしたことで、ペリメーターで守れるバックコートのディフェンダーとしてNBAで有数の選手を手放したのかもしれない。だが、エリック・ブレッドソーとロンゾ・ボールのコンビで、ワースト10だったディフェンシブエフィシエンシーを改善する力があると楽観している。
2019-20シーズンのブレッドソーは、オールディフェンシブ・セカンドチームに選ばれた。100ポゼッションあたりの平均失点が102.5だったミルウォーキー・バックスをけん引した。やはりバックスが104.9でNBAトップだった2シーズン前には、オールディフェンシブ・ファーストチームに選出されている。
スタン・バンガンディ・ヘッドコーチは「エリックはボールに対する守備がうまい」と話した。
「もちろん、(チームとしての守備の成功は)そこから始まる」。
JJ・レディックは「去年のロンゾを見れば分かるけど、彼は相手にとって問題となるディフェンダーだ」と述べている。
「エリックは昨季のリーグでNo.1の守備だった。だから、彼ら2人がいるのは大きいだろうね」。
ボールがNBA入りしてからの3シーズンで、彼とブレッドソーが対戦したのは4回のみ。だが、ボールはプロになって2試合目の公式戦で、非常に良い第一印象を見せている。2017年10月20日(日本時間21日)、ブレッドソーが所属するフェニックス・サンズを相手に、ボールは29得点を記録し、トリプルダブル達成まであと1アシストだった。昨季、12月29日(同30日)から3月4日(同5日)までの間に3試合で25得点超だったボールだが、29得点は自己最多の数字だ。
ブレッドソーはボールとコンビを組むことに「興奮している」と話した。
「ロンゾは素晴らしいと思う。才能ある選手だ。ボールを持っていても、いなくても、彼はプレイの仕方を知っている。勝つために必要なことをすべてやるんだ。毎試合で30得点あげる必要はない。試合にインパクトを残すために、自分がやるべきことをやることだ」。
ボールは「リーグ最速のバックコートコンビかもしれないね」と述べている。
「それはプラスだ。僕たちはできるだけボールを守り、速攻を始めたい」。
昨季もボールはホリデーと強力なバックコートコンビを形成したが、それには時間を要した。11月と1月にそれぞれケガで別々に6試合超を欠場したこともある。だが、バックコートコンビ、そしてペリカンズのロスターは全体的に大きな力となったのだ。
バスケットボール運営部のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるデイビッド・グリフィンは、「エリックは多くの点でドリューと似た選手だ」と話した。
「試合へのアプローチの仕方は少しばかり違う。ドリブルから作っていく力や、守備の能力は似ている。だから、ドリューとロンゾがしていたように、(ブレッドソーとボールが)とても似たように仕事できると見ているんだ」。
ブレッドソーが守備で手強い理由と問われ、ボールはメンタリティが大きな力だと答えた。ボールは「彼の心構えだよ」と話している。
「そしてもちろん運動能力だ。彼はとても速く、非常に強くて、横の動きも見事。そういったすべてが一緒になって、守備が優れた選手になるんだ」。
ブレッドソーの守備について、ジョシュ・ハートは「競争心と彼の運動能力だ」と述べた。
「彼はとても爆発的だ。フィジカルもあるから、ドライブを防げる。彼がトップの位置にいるのは、僕たちにとって本当に良いことだ。彼からあらゆる形でボールがこぼれ、相手の攻撃を壊し、ターンオーバーにして、簡単なトランジションで得点できる」。
原文:Eric Bledsoe, Lonzo Ball looking forward to teaming up in Pelicans backcourt by Jim Eichenhofer/Pelicans.com(抄訳)